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第12回イブニングセッション 活きるビジネスモデルの底流を探る
〜研究と実務の両面からアプローチ〜

講師:張 輝氏
報道:山本&「輪」編集部
 写真:阿部
 


 「活きるビジネスモデルを深耕する際の着眼点は、@出発点、A設計図、B生命力、という三つのところである」と、2013年11月14日夕方7時から、霞ヶ関ナレッジスクエア エキスパート倶楽部にて開催された第12回イブニングセッションにおいて、あっと言う間に1時間半も話し続けた講師の張氏は、結ぶ前に力強くそのように強調した。そして、イブニングセッション第1回から第11回までに講演された内容を、着眼点との関係を整理して示すと、産学公各界の参加者からは「なるほど」という喝采の声が上がった。

 張氏の講演要旨は以下の通り。「今日、サービス開発や事業化構想などにはビジネスモデルの検討が不可欠とされる。一方、ビジネスモデルを巡る熱論には様々な考え方が交互に存在する。分かったような、分からないようなビジネスモデルについて、誤解に陥らず、魅力を引き出すよう、今までのイブニングセッションで紹介された物語の一部や体験にも触れ、多彩な業界事例に対する横断的考察を試みながら、活きるビジネスモデルを深耕する際の着眼点を探求する。」

 張氏は、技術経営創研代表取締役社長、立教大学大学院ビジネスデザイン研究科特任教授。日本ビジネスモデル大賞専門委員会メンバー。省庁関連機関や大手企業からの委託を中心に、調査研究、サービス開発、事業プランや戦略策定、産学連携等の現場で汗を流す一方、『テクノビジネスストラテジー入門』、「ビジネスモデルの定義及び構造化に関する序説的考察」、「経営学から見るビジネスモデル特許の効果」等、報告書・著書・論文多数。産学官にての講演、総務省や経産省関連機関のWG等の専門委員も歴任、という経歴を持つ。

 参加者からは、「ビジネスモデルを具体的に整理する機会となり大変有意義でした。」「ビジネスモデルを活かす(動かす)要素としての戦略、イノベーション、マーケティングを関係つけてクリアであった。」「今年のこれまでの総括、はっと気づかされ
講演者 張輝氏
会場入口



るフレームワークと過去のイブニングセッションのマッピングが良かった。」「ビジネスモデルの議論は色々ありすぎて決定打が少ない中、ジャストミートで求めていたものを得られた。」「正に今年の最後のセッションを飾るにふさわしい講演でした」など、多数のコメントが届いた。

 学会運営委員の1人はその日のフェースブックに以下のように書いた。「今夜のビジネスモデル学会、運営委員くずれがいうのもなんだけど、ビジネスモデルについてここまですっきり整理されて頭に入ってきたことはかつてなかった。アップル、ミスミ、ニコニコなどすぐれた企業のビジネスモデルも、横断的に整理すると共通項が見えてくる。立教大学大学院ビジネスデザイン研究科特任教授の張輝先生に感謝したい。」

 続いて「その後の交流会もいろいろな企業で戦略を企画立案している方々との意見交換ができて、楽しかった!」とも喜んで感想を述べた。
張氏がフレームワークと過去のイブニングセッションのマッピングについて解説

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2010年10月02日 in 東京大学






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