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第10回イブニングセッション 病院がトヨタを超える日
〜 日本を救う医療の産業化、国際化 〜

講師:北原 茂実氏
報道&写真:「ビジネスモデルの輪」編集部
 


 「今、医療を語るにあたって、避けて通れないのが『医療破壊』という現実である。」これは、いまは日本MOT学会の学会誌にもなっている「技術と経済」という専門誌の2011年12月号に掲載された、医療法人社団KNI理事長・北原茂実氏の論文「日本を救う医療の産業化、国際化」の中で提起された問題意識である。

 実に共感を呼ぶ論文で、何かの機会に直接話を聞けたらとも思ったが、2013年7月2日夕方7時、霞ヶ関ナレッジスクエア エキスパート倶楽部にて開催された第10回イブニングセッションに、北原氏は講師として来られるとのことで、希望を叶えた。ビジネスモデル学会及び同イブニングセッションに、医療関係の方が講演に来るのが珍しいともいえるが、参加者アンケートからのコメントには100%が「満足」以上と答えた。

 北原氏は、『病院がトヨタを超える日 医療は日本を救う産業になる!』『病院が東北を救う日』(講談社プラスアルファ新書)という自身が執筆した著書でも論じられているが、安倍内閣の成長戦略で大々的に取り上げられたこともあって、「医療のパッケージ輸出」に注目が集まっている。また、医療法人KNIは、「世のため人のため より良い医療をより安く」、「日本の医療を輸出産業に育てる」、の2つを経営理念に18年前に設立され、5年前からは今の政府の動きに先駆けて、内戦の影響で医療が荒廃したカンボジアへの、「総合生活産業としての医療のパッケージ輸出」に本格的に取り組んでいる。

 参加者からは、「スケール、発想すべてが圧倒的にCreativeだ。」「医療の世界に於いてどのようなアプローチが必要なのかという点で新しいビジネスモデルを感じた。」「医療を産業と考えることが本当に必要だと痛感した。」「ビジネスモデルの医療分野における重要性が理解できた。」という多数のコメントが届いてきた。

 北原氏は「医療は、戦略産業なのである」と見る。「医療は国を支える基幹産業であり、しかも重要な戦略産業であることが理解されなければならない。」と同氏は強調する。日本を救う医療の産業化、国際化に必要なビジネスモデルとはどのようなものであるべきか、真剣に考えさせられたのである。
講演者 北原氏
会場入口




 
 熱心に聴講し、質問する参加者

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2010年10月02日 in 東京大学






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