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第9回イブニングセッション
思い通りの人生を生きる。天職が生んだビジネスモデル
講師:原丈人氏
報道&写真:「ビジネスモデルの輪」編集部


 2013年6月6日19時、第9回イブニングセッション。いつもと違って、「霞ヶ関ナレッジスクエア エキスパート倶楽部」の1階ではなく、2階の大会議室で行われた。普段は40名の定員が70名になるが、申込者は90名も超えた。定刻になっても原氏が来られなく、同氏を紹介した学会の運営委員が念のため準備した関連の動画が流しはじめた。満員となった大会議室は、静かで主役不在の中で、いつもあったようなセッションの雰囲気に充填された。

 今回はアメリカ在住で日米のベンチャー企業育成や日本政府公職で活躍されている原丈人氏を講師にお招きした。 「当日は、ご本人が経験し見てこられたビジネスの世界の話だけでなく、spontaneousかつ豊かに人生を生きていく鍵をも伺えるというか、そういうエ ネルギーに接しながら、参加者一人ひとりが自分自身の体の内にある、同様のエネルギーを思い起こす、そういう貴重な機会になるのではないでしょうか」と、参加者募集の要旨ではそのように説明されたが、まさしくその通りの講演だった。

 原氏は、1952年大阪生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、考古学研究を志し中央アメリカへ渡る。スタンフォード大学経営学大学院、国連フェローを経て同大学工学部大学院を修了し、29歳で創業した光ファイバーのディスプレイメーカーを売却後、おもに情報通信技術分野で新技術を創出する企業の育成と経営に注力してきた。1990年代に、ソフトウェア産業でマイクロソフトと覇を競ったボーランドをはじめSCO、ユニファイ、ピクチャーテル、ウォロンゴング、トレイデックスなど十数社を成功に導き、シリコンバレーを代表するベンチャーキャピタリストのひとりとなった。

 多彩な経歴は同氏の独特な人生論の基礎になり、TVや雑誌では聞けない貴重な意見を同氏から直接聞くことができたほか、アフリカ進出に関する戦略的提言等はビジネスモデル論に直結するポイントを多数秘めている。ちなみに、同氏が当日定刻に来られなかったのは政府関連の諮問会議が伸びたためであるが、通常聞くことのできないスケールの大きな素晴らしい話に、参加者は引き込まれる一方だった。

 セッション後は恒例の懇親交流会がいつもの1階で行われ、松島会長の挨拶の後、参加者からは、「ビジネスの視点が拡がり新たな視座を得ることができた。」「アフリカ、新たな公益資本主義モデルなど極めて刺激的であった。」「人生、仕事の進め方のヒントを多く得ることができた。」などの感想があちこちから聞こえた。参加者は、思わず原氏との名刺交換の列を長々と作ったのである。

  
講演者、原氏


満員となった大会議室で原氏の登場を待つ参加者


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2010年10月02日 in 東京大学






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