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 Q&A


ビジネスモデル「探険」談 By 張 輝
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第16回 本家発「日本ビジネスモデル大賞」、選考進行中


 2012年12月25日、赤坂インターシティの一室で、ビジネスモデル学会「ビジネスモデル大賞」の選考会議が開かれた。これは12月中の2回目の開催になったが、多彩な候補事例に対し、選考委員メンバーによる多面的な議論は実に真剣である。

 そもそも「ビジネスモデル大賞」とはどのようなものか、その選考基準とはどのような内容か、いつ決定し表彰するのか。まずは、「日本発の優れたビジネスモデルを考案し、事業として顕著な成果を収めている企業を、ビジネスモデル学会(BM学会)が選定して表彰する。」とのことである。

 選考の基準は、「1.独創性:創造的なビジネスモデルを考案し、それを事業として具現化している。2.成長性:そのビジネスモデルに訴求力があり、顧客の支持を得て事業としての競争力があり、成長力を有している。3.共感性:事業そのものに社会性があり、人々の共感を呼ぶものである。」とのことである。

  

 選定対象・プロセスとしては、「1.日本市場において事業展開している企業を主たる対象に、BM学会員の推薦により候補企業を選抜し、BM大賞アドバイザーによる助言を得て、専門委員会によって評価・決定する。2.第1回BM大賞企業は、2012年内に候補企業を選抜し、委員会による評価を経て来年度春季大会(3月)において発表することを目指す。3.大賞受賞企業には、ビジネスモデルの研究レポートを贈呈する予定である。」

 同大賞委員会は同学会副会長の平野氏が座長を務めており、筆者もメンバーの一員として携わっているが、昨年4月から始まった同委員会は毎回、熱い議論が続く。ビジネスモデルに対する研究状況を俯瞰的把握し、様々な業界から登場してきた多彩でユニークな事例をレビューし、日本の元気に資すること、日本の産業競争力の向上に資すること、日本企業のグローバルへの展開に資することを念頭に置きながら、独創性、成長性、共感性という選考基準を味わう毎回である。

 2013年3月の学会春季大会で、第1回目の「日本ビジネスモデル大賞」が発表される予定である。ぜひご期待下さい。

> BM学会「ビジネスモデル大賞」公式ページ


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