2008年10月21日、西安国家ハイテク産業開発ゾーン管理委員会アジア太平洋投資促進局からの訪問団が日本を訪れた。副局長である池芳殿及び西安ソフトウェアパーク副主任を含む要人5名から構成される訪問団一行は、東京都千代田区にて技術経営創研のもとを訪れ、双方のハイテク産業に関するビジョンなどについて話し合いの場が持たれた。
西安国家ハイテク産業開発ゾーンは、1991年に国家レベル開発ゾーンに認定され、中国内に55ある国家レベルのハイテク産業開発ゾーンの第4位に位置づけられる、主要開発ゾーンの一つである。技術経営創研との会合の場において、訪問団一行は、なお急成長を続ける西安ハイテク産業開発ゾーンの特徴や注力分野について紹介。池芳局長は、IC、通信、ソフトウェア、バイオ製薬、自動車産業など幅広い技術特性に加え、人件費や定着率からみた人材資源の豊富さについても言及した。
さらに、西安ハイテク産業開発ゾーン独自の強みとして欧米向けBPO(Business Process Outsourcing)の強化を挙げ、中国で全国発行の新聞である人民日報より「西安は『中国BPOの都』と称されている」という現状を紹介した。会合では、ゾーンについての熱心な紹介に加え、日中協力プロジェクトなどについても話し合いがなされるなど、活発な意見交換が行われた。
その後、日本側の関係者とともに懇談会が開催された。丸の内の高層ビルの一角を訪れた一行は、夕暮れの空に赤く映える東京タワーと広がる夜景とを目にして、日中協力の将来を想像しながら一同に笑顔を見せた。懇親会は始終和やかな雰囲気で進められ、一行はリラックスして談笑を楽しんだ。技術経営創研張社長、藤田技術統括部長等が終始同席した。
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